【活用ガイド】

JVNDB-2010-002460

Linux kernel の xfs_ioc_fsgetxattr 関数における重要な情報を取得される脆弱性

概要

Linux kernel の fs/xfs/linux-2.6/xfs_ioctl.c 内にある xfs_ioc_fsgetxattr 関数は、特定の構造体のメンバを適切に初期化しないため、kernel のスタックメモリから重要な情報を取得される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.1 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.36-rc4 未満
VMware
  • VMware ESX 3.0.3
  • VMware ESX 3.5
  • VMware ESX 4.0
  • VMware ESX 4.1
サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 6 
  • Red Hat Enterprise Linux HPC Node 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Server 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Workstation 6 

想定される影響

ローカルユーザにより、ioctl コールを介して、kernel のスタックメモリから重要な情報を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux VMware サイバートラスト株式会社 レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報漏えい(CWE-200) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-3078
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-3078
  2. SecurityFocus : 43022
更新履歴

  • [2010年12月08日]
      掲載
    [2011年01月28日]
      影響を受けるシステム:レッドハット (RHSA-2011:0007) の情報を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2011:0007) を追加
    [2012年12月26日]
      影響を受けるシステム:VMware (VMSA-2011-0012) の情報を追加
      ベンダ情報:VMware (VMSA-2011-0012) を追加