【活用ガイド】

JVNDB-2010-002318

CUPS の cupsd 内にある ipp.c における任意のコードを実行される脆弱性

概要

CUPS の cupsd 内にある ipp.c は、不正な文字列のデータタイプが付与された属性値のメモリを適切に割り当てないため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる、または任意のコードを実行される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


CUPS
  • CUPS 1.4.5 未満
アップル
  • Apple Mac OS X v10.5.8
  • Apple Mac OS X v10.6 から v10.6.4
  • Apple Mac OS X Server v10.5.8
  • Apple Mac OS X Server v10.6 から v10.6.4
オラクル
  • Oracle Solaris 11 Express
サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 6 
  • Red Hat Enterprise Linux HPC Node 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Server 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Workstation 6 
  • RHEL Desktop Workstation 5 (client) 

想定される影響

第三者により、巧妙に細工された IPP リクエストを介して、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされる、または任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

CUPS アップル
  • Apple Security Updates : HT4435
  • Apple セキュリティアップデート : HT4435
オラクル サイバートラスト株式会社 レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 解放済みメモリの使用(CWE-416) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-2941
参考情報

  1. JVN : JVNVU#331391
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-2941
  3. SecurityFocus : 44530
  4. ISS X-Force Database : 62882
  5. SecurityTracker : 1024662
  6. VUPEN Security : VUPEN/ADV-2010-2856
  7. VUPEN Security : VUPEN/ADV-2010-2992
  8. OPEN SOURCE VULNERABILITY DATABASE (OSVDB) : 68951
更新履歴

  • [2010年11月18日]
      掲載
    [2011年03月31日]
      影響を受けるシステム:オラクル (cve_2010_2941_resource_management) の情報を追加
      ベンダ情報:オラクル (cve_2010_2941_resource_management) を追加
  • [2024年03月01日]
      CWE による脆弱性タイプ一覧:内容を更新
      CVSS による深刻度:内容を更新