【活用ガイド】

JVNDB-2010-002317

CUPS の cupsFileOpen 関数における任意のファイルを上書きされる脆弱性

概要

CUPS の cupsFileOpen 関数には、/var/cache/cups/remote.cache または /var/cache/cups/job.cache ファイルの処理に不備があるため、任意のファイルを上書きされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.6 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


CUPS
  • CUPS 1.4.4 未満
オラクル
  • Oracle Solaris 11 Express
サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
ターボリナックス
  • Turbolinux Appliance Server 3.0  
  • Turbolinux Appliance Server 3.0 (x64) 
  • Turbolinux Client 2008 
  • Turbolinux Server 11  
  • Turbolinux Server 11 (x64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • RHEL Desktop Workstation 5 (client) 

想定される影響

lp グループに属するローカルユーザにより、/var/cache/cups/remote.cache または /var/cache/cups/job.cache ファイル上のシンボリックリンク攻撃を介して、任意のファイルを上書きされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

CUPS オラクル サイバートラスト株式会社 ターボリナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リンク解釈の問題(CWE-59) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-2431
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-2431
  2. Secunia Advisory : SA40165
  3. SecurityFocus : 41131
更新履歴

  • [2010年11月18日]
      掲載
    [2010年12月27日]
      影響を受けるシステム:ターボリナックス (TLSA-2010-43) の情報を追加
      ベンダ情報:ターボリナックス (TLSA-2010-43) を追加
    [2011年03月31日]
      影響を受けるシステム:オラクル (multiple_vulnerabilities_in_cups_printing) の情報を追加
      ベンダ情報:オラクル (multiple_vulnerabilities_in_cups_printing) を追加