【活用ガイド】

JVNDB-2010-001742

Samba の smbd におけるディレクトリトラバーサルの脆弱性

概要

Samba の smbd の デフォルト設定には、Unix の拡張機能とワイドリンクオプションの組み合わせに不備があるため、共有ディレクトリに書き込み権限が付与されている際、ディレクトリトラバーサルの脆弱性を利用される、または任意のファイルにアクセスされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 3.5 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Samba Project
  • Samba 3.3.11 未満
  • Samba 3.4.6 未満
  • Samba 3.5.0rc3 未満
ターボリナックス
  • Turbolinux Appliance Server 2.0  
  • Turbolinux Appliance Server 3.0  
  • Turbolinux Appliance Server 3.0 (x64) 
  • Turbolinux Client 2008 
  • Turbolinux FUJI (延長メンテナンス)
  • Turbolinux Server 10  
  • Turbolinux Server 10 (x64) 
  • Turbolinux Server 11  
  • Turbolinux Server 11 (x64) 

想定される影響

リモート認証されたユーザにより、.. (dot dot) が含まれた smbclient のシンボリックリンクコマンドの使用を介して、ディレクトリトラバーサルの脆弱性を利用される、または任意のファイルにアクセスされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Samba Project ターボリナックス
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. パス・トラバーサル(CWE-22) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-0926
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-0926
  2. Secunia Advisory : SA38454
  3. SecurityFocus : 38111
  4. VUPEN Security : VUPEN/ADV-2010-0308
更新履歴

  • [2010年07月29日]
      掲載