【活用ガイド】

JVNDB-2010-001117

KVM の x86 エミュレータにおける権限昇格の脆弱性

概要

KVM の x86 エミュレータには、命令実行を制限する際に Current Privilege Level (CPL) および I/O Privilege Level (IOPL) を使用しないため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる、またはゲスト OS 上で権限を取得される脆弱性が存在します。
本脆弱性は、CVE-2010-0298 と関連する脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.1 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Virtualization
  • RHEL Virtualization 5 (server) 
  • RHEL Virtualization EUS 5.4.z (server) 
  • RHEL Desktop Multi OS 5 (client) 

想定される影響

ゲスト OS ユーザにより、IO ポートまたは MMIO 領域へのアクセスを利用する、またはエミュレータのエントリおよび命令の読み出しの間に命令を置き換えることによって、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされる、またはゲスト OS 上で権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-0306
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-0306
  2. Secunia Advisory : SA38499
  3. SecurityFocus : 38158
更新履歴

  • [2010年03月04日]
      掲載