【活用ガイド】

JVNDB-2010-001116

KVM の x86 エミュレータにおける権限昇格の脆弱性

概要

KVM の x86 エミュレータには、CPL3 のコードへのメモリアクセスの判断において Current Privilege Level (CPL) および I/O Privilege Level (IOPL) を使用しないため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる、またはゲスト OS 上で権限を取得される脆弱性が存在します。
本脆弱性は、CVE-2010-0306 と関連する脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.5 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel
ミラクル・リナックス
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Virtualization
  • RHEL Virtualization 5 (server) 
  • RHEL Virtualization EUS 5.4.z (server) 
  • RHEL Desktop Multi OS 5 (client) 

想定される影響

ゲスト OS ユーザにより、IO ポート、または MMIO 領域へのアクセスを利用することによって、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされる、またはゲスト OS 上で権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux ミラクル・リナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-0298
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-0298
  2. Secunia Advisory : SA38499
  3. SecurityFocus : 38158
更新履歴

  • [2010年03月04日]
      掲載
    [2010年03月16日]
      影響を受けるシステム:ミラクル・リナックス (kmod-kvm-84-8.AXS3) の情報を追加
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス (kmod-kvm-84-8.AXS3) を追加