【活用ガイド】

JVNDB-2010-001062

ISC BIND における DNS キャッシュ汚染の脆弱性

概要

ISC BIND には、DNSSEC 検証が有効に設定されている、または Checking Disabled (CD) ビットがセットされている場合、DNS キャッシュ汚染攻撃を実行される脆弱性が存在します。
本脆弱性は CVE-2009-4022 に対する修正が不十分だったことによる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


ISC, Inc.
  • BIND 9.0.x から 9.3.x
  • BIND 9.4.3-P5 未満
  • BIND 9.5.2-P2 未満
  • BIND 9.6.1-P3 未満
  • BIND 9.7.0 beta
ターボリナックス
  • Turbolinux Appliance Server 3.0  
  • Turbolinux Appliance Server 3.0 (x64) 
  • Turbolinux Client 2008 
  • Turbolinux Server 11  
  • Turbolinux Server 11 (x64) 
ヒューレット・パッカード
  • HP-UX 11.11 
  • HP-UX 11.23 
  • HP-UX 11.31 
ミラクル・リナックス
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • Red Hat Enterprise Linux EUS 5.4.z (server) 
  • RHEL Desktop Workstation 5 (client) 

想定される影響

再帰クエリを受信する、またはキャッシュする前に意図された検証がされない CNAME レコード、または DNAME レコードを含むレスポンスを送信することにより、DNS キャッシュ汚染攻撃が実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

ISC, Inc. ターボリナックス ヒューレット・パッカード ミラクル・リナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報不足(CWE-noinfo) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-0290
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-0290
  2. Secunia Advisory : SA38219
  3. VUPEN Security : VUPEN/ADV-2010-0176
更新履歴

  • [2010年02月22日]
      掲載
    [2010年10月01日]
      影響を受けるシステム:ヒューレット・パッカード (HPSBUX02546) の情報を追加
      ベンダ情報:ヒューレット・パッカード (HPSBUX02546) を追加