【活用ガイド】

JVNDB-2009-004872

Linux kernel の flat サブシステムにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux kernel の flat サブシステムの fs/binfmt_flat.c の load_flat_shared_library 関数には、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびシステムクラッシュ) 状態となるなど、不特定の影響を受ける脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.31-rc6 未満

想定される影響

ローカルユーザにより、共有されたフラットバイナリを実行されるされることで、初期化されていない cred ポインタのアクセスを誘発され、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびシステムクラッシュ) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 初期化されていないポインタのアクセス(CWE-824) [NVD評価]
  2. NULL ポインタデリファレンス(CWE-476) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2009-2768
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2009-2768
更新履歴

  • [2012年09月25日]
      掲載
  • [2024年02月29日]
      CVSS による深刻度: 内容を更新
      CWE による脆弱性タイプ一覧:内容を更新