【活用ガイド】

JVNDB-2009-002361

Linux Kernel の d_delete 関数における任意のコードを実行される脆弱性

概要

Linux Kernel の eCryptfs の fs/ecryptfs/inode.c の d_delete 関数には、サービス運用妨害 (DoS) の状態となるおよび任意のコードを実行される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.31
ミラクル・リナックス
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • Red Hat Enterprise Linux EUS 5.4.z (server) 

想定される影響

eCryptfs mount における Mutt の一時ディレクトリを介して立証されたとおり、ローカルユーザにより、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされるおよび場合によっては 'negative dentry' の発生および Null ポインタデリファレンスを誘発するような任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux ミラクル・リナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2009-2908
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2009-2908
  2. SecurityFocus : 36639
  3. ISS X-Force Database : 53693
更新履歴

  • [2009年12月28日]
      掲載
    [2010年01月26日]
      影響を受けるシステム:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-128.13AXS3) の情報を追加
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-128.13AXS3) を追加