【活用ガイド】

JVNDB-2009-002192

Linux kernel の KVM におけるゲスト Kernel メモリを読込/書込される脆弱性

概要

Linux kernel の KVM にある kvm_emulate_hypercall 関数には、x86 システムで稼働している場合に ring 0 が MMU hypercall にアクセスすることを防止しないため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる、および ゲスト Kernel メモリを読込/書込される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.31 未満
サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • RHEL Virtualization 5 (server) 
  • RHEL Virtualization EUS 5.4.z (server) 
  • RHEL Desktop Multi OS 5 (client) 

想定される影響

ローカルゲスト OS ユーザに、サービス運用妨害 (DoS)状態にされる、またはゲスト Kernel メモリを読込/書込される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux サイバートラスト株式会社 レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2009-3290
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2009-3290
  2. SecurityFocus : 36512
更新履歴

  • [2009年11月09日]
      掲載