【活用ガイド】

JVNDB-2009-002151

Linux kernel の z90crypt ドライバにおける権限昇格の脆弱性

概要

Linux kernel の z90crypt ドライバにある z90crypt_unlocked_ioctl 関数には、Z90QUIESCE 操作時のケーパビリティのチェックに不備があるため、実効ユーザ ID (euid) が 0 の権限をドライバの停止に利用可能な脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.9
ミラクル・リナックス
  • Asianux Server 4.0 
  • Asianux Server 4.0 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4.8 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4.8 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 4.0 

想定される影響

ローカルユーザに権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux ミラクル・リナックス
  • MIRACLE LINUX アップデート情報 : 1783
  • MIRACLE LINUX アップデート情報 : 1992
レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2009-1883
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2009-1883
  2. Secunia Advisory : SA36759
更新履歴

  • [2009年10月28日]
      掲載
    [2010年02月17日]
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス (1992) を追加