【活用ガイド】

JVNDB-2009-001840

Linux kernel の nfs_permission 関数におけるパーミッション制限を回避される脆弱性

概要

Linux kernel の NFS クライアント実装内にある nfs_permission 関数には、atomic_open を利用している場合に実行権限ビットをチェックしないため、パーミッション制限を回避され、ファイルを実行される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.29.3 およびそれ以前
ミラクル・リナックス
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
  • Asianux Server 4.0 
  • Asianux Server 4.0 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4.8 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4.8 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 5 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 4.0 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • Red Hat Enterprise Linux EUS 5.3.z (server) 

想定される影響

ローカルユーザにパーミッション制限を回避され、ファイルを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux ミラクル・リナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2009-1630
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2009-1630
  2. Secunia Advisory : SA35106
  3. SecurityFocus : 34934
  4. VUPEN Security : VUPEN/ADV-2009-1331
更新履歴

  • [2009年08月04日]
      掲載