【活用ガイド】

JVNDB-2009-001292

Linux Kernel の audit_syscall_entry 関数におけるシステムコール監査設定を回避される脆弱性

概要

Linux Kernel の audit_syscall_entry 関数には、64 ビットのシステムコールを作成する32ビットのプロセス、または 32 ビットのシステムコールを作成する 64 ビットのプロセスを正しく処理しないため、特定のシステムコール監査設定を回避される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 3.6 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.28.7 およびそれ以前
サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
  • Asianux Server 4.0 
  • Asianux Server 4.0 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4.7 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4.7 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 5 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 4.0 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • Red Hat Enterprise Linux EUS 5.3.z (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux EUS 5.2.z (server) 

想定される影響

ローカルユーザにより、特定のシステムコール監査設定を回避される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux サイバートラスト株式会社 レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報不足(CWE-noinfo) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2009-0834
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2009-0834
  2. Secunia Advisory : SA35015
  3. Secunia Advisory : SA34962
  4. Secunia Advisory : SA34917
  5. Secunia Advisory : SA34084
  6. SecurityFocus : 33951
  7. ISS X-Force Database : 49061
  8. SecurityTracker : 1022153
更新履歴

  • [2009年06月22日]
      掲載
    [2010年02月25日]
      影響を受けるシステム:レッドハット (RHSA-2009:0326) の情報を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2009:0326) を追加