【活用ガイド】

JVNDB-2008-001924

Linux Kernel の generic_file_splice_write 関数における権限昇格の脆弱性

概要

Linux Kernel の fs/splice.c における generic_file_splice_write 関数には、ファイルへの書き込みがある場合に、setuid および setgid ビットの除去処理に不備があるため、異なるグループの権限を取得される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.19 未満
ミラクル・リナックス
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 

想定される影響

悪意のあるローカルユーザにより、異なるグループの権限を取得され、重要な情報が閲覧される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux ミラクル・リナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2008-3833
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2008-3833
  2. Secunia Advisory : SA32485
  3. SecurityFocus : 31567
  4. ISS X-Force Database : 45922
更新履歴

  • [2008年12月04日]
      掲載
    [2009年02月05日]
      影響を受けるシステム:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-53.16AXS3) の情報を追加
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-53.16AXS3) を追加