【活用ガイド】

JVNDB-2008-001799

Red Hat Enterprise Linux の pam_krb5 における権限昇格の脆弱性

概要

Red Hat Enterprise Linux の pam_krb5 には、existing_ticket オプションを使用している場合に Kerberos 証明書のキャッシュを読み込むことに不正な権限が使われる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


VMware
  • VMware ESX 4.1
ミラクル・リナックス
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 

想定される影響

悪意のあるローカルユーザが KRB5CCNAME 環境変数を任意のキャッシュファイル名にセットし、su または sudo プログラムを実行することにより、権限昇格し、証明書キャッシュを読まれる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

VMware ミラクル・リナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2008-3825
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2008-3825
  2. Secunia Advisory : SA32135
  3. Secunia Advisory : SA32119
  4. SecurityFocus : 31534
  5. ISS X-Force Database : 45635
  6. SecurityTracker : 1020978
更新履歴

  • [2008年11月04日]
      掲載
    [2009年01月22日]
      影響を受けるシステム:ミラクル・リナックス (pam_krb5-2.2.14-1.1AXS3) の情報を追加
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス (pam_krb5-2.2.14-1.1AXS3) を追加
    [2011年02月28日]
      影響を受けるシステム:VMware (VMSA-2011-0003) の情報を追加
      ベンダ情報:VMware (VMSA-2011-0003) を追加