【活用ガイド】

JVNDB-2008-001744

Linux Kernel の do_change_type 関数における権限昇格の脆弱性

概要

Linux Kernel の fs/namespace.c における do_change_type 関数には、CAP_SYS_ADMIN ケーパビリティを持つ発信元を確認しないため、権限昇格およびサービス運用妨害状態 (DoS) の脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.22 未満
サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 

想定される影響

マウントポイントのプロパティを変更されることにより、悪意のあるローカルユーザに権限昇格をされる、またはサービス運用妨害状態 (DoS) にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux サイバートラスト株式会社 レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な権限管理(CWE-269) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2008-2931
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2008-2931
  2. Secunia Advisory : SA32023
  3. Secunia Advisory : SA25955
  4. SecurityFocus : 30126
更新履歴

  • [2008年10月16日]
      掲載
    [2009年01月22日]
      影響を受けるシステム:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-53.14AXS3) の情報を追加
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-53.14AXS3) を追加