【活用ガイド】

JVNDB-2008-001653

Linux kernel の sctp_getsockopt_local_addrs_old 関数における整数オーバーフローの脆弱性

概要

Linux kernel の Stream Control Transmission Protocol (sctp) 機能 には net/sctp/socket.c の sctp_getsockopt_local_addrs_old 関数において addr_num フィールドの処理に不備があるため、整数オーバーフローの脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.25.9 未満
サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 

想定される影響

悪意のあるローカルユーザにサービス運用妨害 (DoS) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux サイバートラスト株式会社 レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 整数オーバーフローまたはラップアラウンド(CWE-190) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2008-2826
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2008-2826
  2. Secunia Advisory : SA31628
  3. SecurityFocus : 29990
  4. SecurityTracker : 1020514
  5. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2008-2511
更新履歴

  • [2008年09月12日]
      掲載
    [2008年10月28日]
      影響を受けるシステム:ミラクル・リナックス(kernel-2.6.18-8.17AXS3)の情報を追加
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス(kernel-2.6.18-8.17AXS3)を追加
    [2008年12月19日]
      ベンダ情報:kernel.org (ChangeLog-2.4.37) を追加