【活用ガイド】

JVNDB-2008-001434

Microsoft Internet Explorer の setRequestHeader メソッドにおける危険な HTTP リクエストヘッダをブロックしない脆弱性

概要

Microsoft Internet Explorer の XMLHttpRequest オブジェクトにおける setRequestHeader メソッドには、特定の 8 ビット文字列をヘッダ名に追加する際、危険な HTTP リクエストヘッダをブロックしない脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.8 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Internet Explorer 5.01
  • Microsoft Internet Explorer 6
  • Microsoft Internet Explorer 7
  • Microsoft Windows 2000
  • Microsoft Windows Server 2003
  • Microsoft Windows Server 2003 (itanium) 
  • Microsoft Windows Server 2003 (x64) 
  • Microsoft Windows Server 2008 (x86) 
  • Microsoft Windows Server 2008 (itanium) 
  • Microsoft Windows Server 2008 (x64) 
  • Microsoft Windows Vista
  • Microsoft Windows Vista (x64) 
  • Microsoft Windows XP sp3 
  • Microsoft Windows XP (x64) 

想定される影響

第三者により下記の行為が行われる可能性があります。
・不正な Content-Length ヘッダにより、HTTP 分割処理をされ、HTTP Request Smuggling 攻撃受ける。
・改ざんされた Host ヘッダにより、任意のバーチャルホストにアクセスされる。
・不正な Referer ヘッダにより、リファラー制限を回避される。
・巧妙に細工されたリクエストヘッダにより、同一生成元ポリシーを回避される、または重要な情報を取得される。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS08-031
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS08-031
  • 絵でみるセキュリティ情報 : MS08-031e
富士通
  • 富士通 セキュリティ情報 : TA08-162B
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2008-1544
参考情報

  1. JVN : JVNTA08-162B
  2. JVN Status Tracking Notes : TRTA08-162B
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2008-1544
  4. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて
  5. US-CERT Cyber Security Alerts : SA08-162B
  6. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA08-162B
  7. Secunia Advisory : SA29453
  8. SecurityFocus : 28379
  9. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2008-1778
  10. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2008-0980
更新履歴

  • [2008年07月03日]
      掲載

公表日2008/06/11
登録日2008/07/03
最終更新日2008/07/03