【活用ガイド】

JVNDB-2008-001366

QEMU におけるゲストホストユーザに任意のメモリ領域へアクセスされる脆弱性

概要

QEMU には、ブロックデバイスの読み書きのリクエストの範囲チェックを適切に行わないため、ゲストホストの root 特権を持つユーザに仮想マシンを回避して、任意のメモリへアクセスされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.7 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


ミラクル・リナックス
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • RHEL Virtualization 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • RHEL Desktop Multi OS 5 (client) 

想定される影響

悪意のあるローカルユーザによってユーザの権限でメモリの一部を読み込み、上書きされることで、権限昇格される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

ミラクル・リナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2008-0928
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2008-0928
  2. Secunia Advisory : SA25073
  3. SecurityFocus : 23731
  4. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2007-1597
更新履歴

  • [2008年06月05日]
      掲載
    [2008年10月29日]
      影響を受けるシステム:ミラクル・リナックス(xen-3.0.3-41.7AXS3)の情報を追加
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス(xen-3.0.3-41.7AXS3)を追加