【活用ガイド】

JVNDB-2008-001358

Microsoft Malware Protection Engine の一時ファイル作成に関するサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Microsoft Malware Protection Engine (mpengine.dll) には、不正なデータ構造体のファイルにより、膨大な一時ファイルを作成することで、システムのディスク領域を枯渇してしまう、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Diagnostics and Recovery Toolset 6.0
  • Microsoft Antigen for Exchange
  • Microsoft Antigen for SMTP Gateway
  • Microsoft Forefront Client Security
  • Microsoft Forefront Security for Exchange Server
  • Microsoft Forefront Security for SharePoint
  • Microsoft Windows Defender
  • Microsoft Windows Live OneCare

想定される影響

第三者によって巧妙に細工されたファイルの処理により、大きな一時ファイルを作成され、ディスク領域が枯渇する可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS08-029
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS08-029
  • 絵でみるセキュリティ情報 : MS08-029e
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2008-1438
参考情報

  1. JVN : JVNTA08-134A
  2. JVN Status Tracking Notes : TRTA08-134A
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2008-1438
  4. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2008-0007
  5. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて
  6. US-CERT Cyber Security Alerts : SA08-134A
  7. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA08-134A
  8. Secunia Advisory : SA30172
  9. SecurityFocus : 29073
  10. SecurityTracker : 1020016
  11. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2008-1506
更新履歴

  • [2008年06月03日]
      掲載
    [2011年03月18日]
      影響を受けるシステム:マイクロソフト (MS08-029) の情報を更新