【活用ガイド】

JVNDB-2007-000634

BIND8 の乱数生成に脆弱性

概要

BIND8 には、生成する ID 情報が推測されやすい乱数になっているためキャッシュ汚染を引き起こされる可能性があります。

Internet Systems Consortium (ISC) が提供する BIND は DNS サービスを行なうために広く使用されているソフトウェアのひとつです。BIND8 には、生成する ID 情報が推測されやすい乱数になっているためキャッシュ汚染を引き起こされる可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 複数
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


IBM
  • IBM AIX 5.2 
  • IBM AIX 5.3 
ISC, Inc.
  • BIND 8.4.7 およびそれ以前
サン・マイクロシステムズ
  • Sun Solaris 8 (sparc) 
  • Sun Solaris 8 (x86) 
  • Sun Solaris 9 (sparc) 
  • Sun Solaris 9 (x86) 
ヒューレット・パッカード
  • HP-UX 11.11 

想定される影響

遠隔の第三者によってキャッシュ汚染引き起こされることにより、通信の妨害やフィッシング攻撃が行なわれる可能性があります。
対策

BIND9 の最新バージョンへアップデートすることを推奨します。

ただし、アップデート対応がすぐにできない場合に対して、ISC からは、BIND8.4.7-p1.patch が提供されています。
ベンダ情報

IBM
  • IBM SECURITY ADVISORY : 3975
  • IBM Support Document : IZ05609
  • IBM Support Document : IZ05686
ISC, Inc. サン・マイクロシステムズ
  • Sun Alert Notification : 103063
ヒューレット・パッカード
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 設計上の問題(CWE-DesignError) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2007-2930
参考情報

  1. JVN : JVNVU#927905
  2. JVN : JVNVU#252735 (JVNDB-2007-000549)
  3. JVN : JVNTA08-190B
  4. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2007-2930
  5. US-CERT Vulnerability Note : VU#927905
更新履歴

  • [2007年09月13日]
      掲載
    [2007年09月25日]
      影響を受けるシステム:サン・マイクロシステムズ (103063) の情報追加。
      ベンダ情報: サン・マイクロシステムズ (103063) 追加。
    [2007年11月08日]
      影響を受けるシステム:IBM (3975) の情報追加。
      ベンダ情報: IBM の情報を追加。
      ・3975
      ・IZ05609
      ・IZ05686
    [2007年12月11日]
      影響を受けるシステム:ヒューレット・パッカード (HPSBUX02289) の情報追加。
      ベンダ情報: ヒューレット・パッカード (HPSBUX02289) 追加。