【活用ガイド】

JVNDB-2007-000462

Open-iSCSI の usr/mgmt_ipc.c におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Open-iSCSI (iscsi-initiator-utils) における iscsid の usr/mgmt_ipc.c にはクライアントの UID をチェックする処理に不備が存在するために、新しいコネクションの代わりに接続要求待ちの AF_LOCAL ソケットを処理してしまうことで、本来権限のない第三者に管理インターフェースにアクセスされ、iscsid をサービス運用妨害 (DoS) 状態にされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.1 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Open-iSCSI project
  • Open-iSCSI 2.0-865 未満のバージョン
サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 

想定される影響

第三者によって管理インタフェースにアクセスされ、iscsid を終了される、もしくは、iSCSI 接続を切断される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています (Open-iSCSI 2.0-865 で修正済み)。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Open-iSCSI project サイバートラスト株式会社 レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2007-3099
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2007-3099
  2. Secunia Advisory : SA25679
  3. SecurityFocus : 24471
更新履歴

  • [2007年06月26日]
      掲載
    [2008年10月30日]
      影響を受けるシステム:ミラクル・リナックス(iscsi-initiator-utils-6.2.0.865-0.8.1AXS3)の情報を追加
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス(iscsi-initiator-utils-6.2.0.865-0.8.1AXS3)を追加