【活用ガイド】

JVNDB-2007-000386

Linux Kernel の Netfilter における IPv6 フラグメント再構築処理によるルール回避の脆弱性

概要

Linux Kernel の Netfilter における nf_conntrack には、IPv6 フラグメントパケットの再構築処理に不備が存在し、IPv6 フラグメントパケットを不適切に ESTABLISHED として処理するため、フィルタリングルール回避の脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.20.2 およびそれ以前
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • RHEL Desktop Workstation 5 (client) 

想定される影響

第三者に IPv6 フラグメントパケットを利用されることで、特定のフィルタリングルールを回避されてしまい、更なる攻撃を受ける可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2007-1497
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2007-1497
  2. Secunia Advisory : SA24492
  3. SecurityFocus : 23976
  4. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2007-0944
  5. OPEN SOURCE VULNERABILITY DATABASE (OSVDB) : 33028
更新履歴

  • [2007年06月01日]
      掲載