【活用ガイド】

JVNDB-2007-000216

デバイスエクスプローラ OPC サーバにバッファオーバーフローの脆弱性

概要

株式会社たけびしが提供する デバイスエクスプローラ MELSEC OPC サーバは、シーケンサ等の計測機器との通信を行い、計測データを OPC インターフェース仕様を介して任意のアプリケーションに受け渡しを行う通信アプリケーションです。
OPC (OLE for Process Control)とは、米国 OPC Foundation が策定した国際標準のアプリケーション間通信インターフェースの統一仕様です。

このたけびしが提供する OPC サーバには、OPC プロトコルの実装にともなうバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。なお、OPC プロトコルの仕様自体には影響がないことが確認されております。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 10.0 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


たけびし
  • デバイスエクスプローラ FA-M3 OPC サーバ V3.11 Build6 およびそれ以前、V3.12 Build1、V3.12 Build2
  • デバイスエクスプローラ HIDIC OPC サーバ V3.11 Build6 およびそれ以前、V3.12 Build1、V3.12 Build2
  • デバイスエクスプローラ MELSEC OPCサーバ V3.11 Build6 およびそれ以前、V3.12 Build1、V3.12 Build2
  • デバイスエクスプローラ MODBUS OPC サーバ V3.11 Build6 およびそれ以前、V3.12 Build1、V3.12 Build2
  • デバイスエクスプローラ SYSMAC OPC サーバ V3.11 Build6 およびそれ以前、V3.12 Build1、V3.12 Build2
  • デバイスエクスプローラ TOYOPUC OPC サーバ V3.11 Build6 およびそれ以前、V3.12 Build1、V3.12 Build2

想定される影響

システムの設置されているネットワーク環境によって異なりますが、第三者によって OPC サーバの実行権限で任意のコードが実行される可能性があります。管理者権限のアカウントでユーザがログインしている場合、結果としてシステムを完全に制御される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。

解決策として、株式会社たけびしホームページで公開されている最新バージョンを使用することを推奨いたします。
最新バージョンへの適用が出来ない場合、回避策として、Windows の RPC の通信設定を適切に制限することを推奨いたします。また、OPC サーバと管理用クライアントが異なるネットワークセグメントを経由して接続されている場合は、適切なアクセス制限を行うようにする方法も推奨いたします。
ベンダ情報

たけびし
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2007-1319
参考情報

  1. JVN : JVNVU#346577
  2. JVN : JVNVU#202345
  3. JVN : JVNVU#346577
  4. JVN : JVNVU#581889
  5. JVN : JVNVU#907049
  6. JVN : JVNVU#347105
  7. JVN : JVNVU#926551
  8. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2007-1319
  9. US-CERT Vulnerability Note : VU#926551
  10. Secunia Advisory : SA24570
  11. SecurityFocus : 23037
  12. SecurityTracker : 1017793
更新履歴

  • [2007年04月24日]
      掲載