【活用ガイド】

JVNDB-2006-000552

Cisco IOS の 設定リビジョン番号の処理におけるVLAN 設定情報の変更が適切に反映されない脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Cisco IOS には、VLAN トランクプロトコル (VTP) の実装に以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。

1) VTP パケットに含まれる VTP バージョンフィールドの処理に不備が存在するため、不適切な値が設定されている場合に処理がループ状態に陥り、デバイスがリセットされてしまう問題が存在します。(CVE-2006-4774)

リモートの攻撃者に悪用された場合、デバイスがサービス不能状態に陥る可能性があります。

2) 設定リビジョン番号が負の整数として処理されてしまう不備が存在するため、以後の VLAN 設定情報の変更が適切に反映されない問題が存在します。(CVE-2006-4775)

リモートの攻撃者に悪用された場合、VLAN 設定情報の変更が妨害される可能性があります。

3) VLAN 名の長さに対するチェックに不備が存在するため、100 文字より長い名前を処理した場合にヒープオーバーフローが発生する問題が存在します。(CVE-2006-4776)

リモートの攻撃者に悪用された場合、デバイスがサービス不能状態に陥る、あるいは潜在的に任意のコードが実行される可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.8 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


シスコシステムズ
  • Cisco IOS 12.1 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

シスコシステムズ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2006-4775
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-4775
  2. US-CERT Vulnerability Note : VU#821420
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#542108
  4. US-CERT Vulnerability Note : VU#175148
  5. SecurityFocus : 19998
  6. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2006-3600
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載