【活用ガイド】

JVNDB-2006-000483

Microsoft Internet Explorer における COM オブジェクトの処理によるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

------------
本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
------------

Microsoft Internet Explorer (IE) には以下の複数の問題が存在します。

・特定の Cascading Style Sheets (CSS) クラスの処理に不備が存在するため、document.getElementByID メソッドにより不正な CSS 要素にアクセスした場合に、メモリ領域が破壊される問題 (CVE-2006-3450)

・連結する CSS のインポートが実行される HTML ファイルを表示した場合に、メモリ領域が破壊される問題 (CVE-2006-3451)

・特定のレイアウトで配置された HTML をレンダリングした場合に、メモリ領域が破壊される問題 (CVE-2006-3637)

・IE でのインスタンス化が意図されていない複数の COM オブジェクトにおいて、ActiveX コントロールとしてインスタンス化が行われた場合に、メモリ領域が破壊される問題 (CVE-2006-3638)

リモートの攻撃者に悪用された場合、IE を実行するユーザの権限で任意のコードを実行される可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows Server 2003
  • Microsoft Windows Server 2003 (itanium) 
  • Microsoft Windows Server 2003 (x64) 
  • Microsoft Windows XP sp3 
  • Microsoft Windows XP (x64) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS06-042
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS06-042
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. バッファエラー(CWE-119) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2006-3638
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-3638
  2. SecurityFocus : 19340
  3. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2006-3212
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載