【活用ガイド】

JVNDB-2006-000477

Microsoft Windows カーネルの Winlogon プロセスにおける権限昇格の脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Microsoft Windows カーネルには、以下の複数の問題が存在します。

1) Windows 2000 の Winlogon プロセスにおいて、パスのチェックに不備が存在するため、不正な DLL が UserProfile ディレクトリ内に配置された場合、再度ユーザがログインした際にこの不正な DLL を実行してしまう問題が存在します。(CVE-2006-3443)

ローカルの攻撃者に悪用された場合、Loacal System 権限で任意のコードが実行される可能性があります。

2) メモリに存在するアプリケーションにおいて、不正な例外処理が発生する問題が存在します。(CVE-2006-3648)

リモートの攻撃者に悪用された場合、該当アプリケーションを実行する標的ユーザの権限で任意のコードを実行される可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows 2000
  • Microsoft Windows Server 2003
  • Microsoft Windows Server 2003 (itanium) 
  • Microsoft Windows Server 2003 (x64) 
  • Microsoft Windows XP sp3 
  • Microsoft Windows XP (x64) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS06-051
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS06-051
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2006-3443
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-3443
  2. US-CERT Vulnerability Note : VU#337244
  3. Secunia Advisory : SA21417
  4. SecurityFocus : 19375
  5. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2006-3216
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載