JVNDB-2006-000400
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Linux Kernel の ftdi_sio ドライバにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Linux Kernel には、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。
1) USB で使用される ftdi_sio ドライバ (usb/serial/ftdi_sio.c) において、ハードウェアが処理可能なデータよりも大きなデータをシリアルポートに書き込んでしまうため、メモリを大量に消費してしまう問題が存在します。(CVE-2006-2936)
ローカルの攻撃者に悪用された場合、システムがサービス不能状態に陥る可能性があります。
2) ext3_get_inode_block() において、NFS ファイルシステムにおける inode 番号のチェックが不適切である問題が存在します。(CVE-2006-3468)
リモートの攻撃者に悪用された場合、ファイルシステムがパニックに陥る、あるいはエクスポートされているディレクトリが読み込みのみに設定されてしまう可能性があります。
3) sctp_make_abort_user() において、メッセージ長のチェックが不適切なため、バッファオーバーフローが発生する問題が存在します。(CVE-2006-3745)
ローカルの攻撃者に悪用された場合、root 権限が奪取される、さらにはカーネルレベルの権限で任意のコードが実行される可能性があります。
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 7.8 (危険) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): なし
- 完全性への影響(I): なし
- 可用性への影響(A): 全面的
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レッドハット
- Red Hat Enterprise Linux 4 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (ws)
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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レッドハット
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- リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
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- CVE-2006-2936
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- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-2936
- Secunia Advisory : SA21576
- Secunia Advisory : SA21369
- SecurityFocus : 19666
- SecurityFocus : 19396
- SecurityFocus : 19033
- FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2006-3178
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