JVNDB-2006-000384
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Microsoft Windows の SMB バッファの処理における情報漏洩の脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Microsoft Windows で SMB トラフィックを取り扱う Server ドライバ(Srv.sys)には、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。
1) SMB を介して一方向のデータ転送を構築する通信メカニズムである Mailslot において、メッセージ長に対する妥当性確認が不適切であるため、ヒープオーバーフローが発生する問題が存在します。(CVE-2006-1314)
リモートの攻撃者に悪用された場合、ring0 (カーネルモード) 権限で任意のコードを実行される可能性があります。
2) クライアントからの要求に応答する前に、SMB バッファの初期化が適切に行われていない問題が存在します。(CVE-2006-1315)
ローカルの攻撃者に悪用された場合、応答メッセージから通信中の SMB トラフィックで使用されるメモリの一部の情報が取得される可能性があります。
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): 部分的
- 完全性への影響(I): なし
- 可用性への影響(A): なし
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マイクロソフト
- Microsoft Windows 2000
- Microsoft Windows Server 2003
- Microsoft Windows Server 2003 (itanium)
- Microsoft Windows Server 2003 (x64)
- Microsoft Windows XP sp3
- Microsoft Windows XP (x64)
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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マイクロソフト
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- CVE-2006-1315
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- JVN : JVNTA06-192A
- JVN : JVNTA06-167A
- JVN Status Tracking Notes : TRTA06-192A
- JVN Status Tracking Notes : TRTA06-167A
- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-1315
- JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2006-0010
- 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて
- 警察庁 @police : マイクロソフト社の Microsoft Excel の脆弱性について
- US-CERT Cyber Security Alerts : SA06-192A
- US-CERT Vulnerability Note : VU#333636
- US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA06-192A
- US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA06-167A
- SecurityFocus : 18891
- SecurityFocus : 18863
- McAfee Avert Labs Security Advisories : smb_info_disclosure_vulnerability
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