JVNDB-2006-000369
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Linux Kernel の dvd_read_bca() 関数における任意のコードを実行される脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Linux Kernel には以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。
1) hugemem カーネルを使用せずに、プロセス毎に 4 GB のユーザ空間/カーネル空間をサポートしているシステムにおいて、arch/i386/kernel/entry.S における restore_all の処理に不備が存在するため、DS あるいは ES レジスタに不正な値が挿入されてしまう問題が存在します。(CVE-2006-2932)
ローカルの攻撃者に悪用された場合、システムがサービス不能状態に陥る可能性があります。
2) CDROM ドライバにおける DVD を処理する dvd_read_bca() 関数において、長さを示す変数に不適切な値を割り当ててしまうため、バッファオーバーフローが発生する問題が存在します。(CVE-2006-2935)
ローカルの攻撃者に悪用された場合、root 権限で任意のコマンドを実行される可能性があります。
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 4.6 (警告) [NVD値]
- 攻撃元区分: ローカル
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): 部分的
- 完全性への影響(I): 部分的
- 可用性への影響(A): 部分的
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レッドハット
- Red Hat Enterprise Linux 4 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (ws)
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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レッドハット
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- 古典的バッファオーバーフロー(CWE-120) [NVD評価]
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- CVE-2006-2935
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- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-2935
- SecurityFocus : 19664
- SecurityFocus : 18847
- FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2006-2680
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