【活用ガイド】

JVNDB-2006-000362

OpenOffice.org の Java アプレットにおけるサンドボックスのセキュリティ制限を回避される脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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OpenOffice.org には以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。

・OpenOffice.org ドキュメントに埋め込まれた BASIC マクロの処理に不備が存在するため、ユーザにマクロを実行するか確認するダイアログが表示されずに BASIC マクロが実行される問題 (CVE-2006-2198)

・OpenOffice.org ドキュメント内の特定の Java アプレットの処理に不備が存在するため、サンドボックスによるセキュリティ制限が回避される問題 (CVE-2006-2199)

・特定の XML ドキュメントの処理に不備が存在するため、ヒープオーバーフローを生じる問題 (CVE-2006-3117)

リモートの攻撃者に悪用された場合、OpenOffice.org アプリケーションを実行するユーザの権限で、システム上のファイルの削除/読み取りなどの操作、あるいは任意のコードを実行される可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.6 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報不足(CWE-noinfo) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2006-2199
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-2199
  2. US-CERT Vulnerability Note : VU#170113
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#243681
  4. Secunia Advisory : SA20867
  5. SecurityFocus : 18739
  6. SecurityFocus : 18738
  7. SecurityFocus : 18737
  8. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2006-2607
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載