JVNDB-2006-000279
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Linux Kernel の strnlen_user() 関数におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Linux Kernel には、以下の複数の問題が存在します。
1) Netfilter の do_replace() 関数において、整数オーバーフローが発生する問題が存在します。(CVE-2006-0038)
CAP_NET_ADMIN 権限を有するプロセスを利用可能なローカルの攻撃者に悪用された場合、任意のカーネルメモリ領域を上書きされる可能性があります。
2) IBM S/390 または IBM zSeries プラットフォームにおいて、strnlen_user() 関数が終端文字を処理した場合に不適切な値を返してしまう問題が存在します。(CVE-2006-0456)
ローカルの攻撃者に悪用された場合、カーネルがクラッシュしサービス不能状態に陥る可能性があります。
3) add_key() 関数、request_key() 関数、keyctl() 関数において、ユーザ領域のデータをコピーする際に競合状態が発生する問題が存在します。(CVE-2006-0457)
ローカルの攻撃者に悪用された場合、カーネルがクラッシュしサービス不能状態に陥る、あるいはメモリ情報が漏洩する可能性があります。
4) selinux_ptrace 関数において SID が適切にリセットされない不備が存在するため、ptrace コマンドで追跡しているプロセスの SID と、他のプロセスの SID とを交換することが可能な問題が存在します。(CVE-2006-1052)
ローカルの攻撃者に悪用された場合、潜在的に特定のセキュリティ制限を回避される可能性があります。
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 2.1 (注意) [NVD値]
- 攻撃元区分: ローカル
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): なし
- 完全性への影響(I): なし
- 可用性への影響(A): 部分的
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レッドハット
- Red Hat Enterprise Linux 4 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (ws)
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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レッドハット
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- その他(CWE-Other) [NVD評価]
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- CVE-2006-0456
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- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-0456
- Secunia Advisory : SA19330
- SecurityFocus : 17178
- SecurityFocus : 17084
- SecurityFocus : 18687
- SecurityFocus : 17830
- FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2006-1046
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