【活用ガイド】

JVNDB-2006-000256

MySQL の open_table() 関数におけるバッファオーバーフローの脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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MySQL には、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。

1) MySQL サーバ接続時のログインパケットに対するチェックが適切に行われていないため、ユーザ名の終端に NULL 文字を含むログインパケットを受信した場合、応答するエラーメッセージに初期化されていない一部のメモリ内容が漏洩してしまう問題が存在します。(CVE-2006-1516)

リモートの攻撃者に悪用された場合、重要な情報を取得される可能性があります。

2) COM_TABLE_DUMP パケットに含まれるデータベース名の長さ、テーブル名の長さに対して適切なチェックが行われていないため、不正な COM_TABLE_DUMP パケットを受信した場合に、応答するエラーメッセージに初期化されていない一部のメモリ内容が漏洩してしまう問題が存在します。(CVE-2006-1517)

MySQL サーバに接続可能なローカルの攻撃者に悪用された場合、重要な情報を取得される可能性があります。

3) COM_TABLE_DUMP パケットに含まれるデータベース名の長さ、テーブル名の長さに対して適切なチェックが行われていないため、不正な COM_TABLE_DUMP パケットを受信した場合に、バッファオーバーフローが発生する問題が存在します。(CVE-2006-1518)

MySQL サーバに接続可能なローカルの攻撃者に悪用された場合、mysqld の実行権限で任意のコードを実行される可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.5 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


MySQL AB
  • MySQL 5.0.20 および以前
  • MySQL 4.1.18 および以前
  • MySQL 4.0.26 および以前
ターボリナックス
  • Turbolinux Server 7  
  • Turbolinux Server 8  
  • Turbolinux Server 10  
  • Turbolinux Server 10 (x64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

MySQL AB ターボリナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2006-1518
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-1518
  2. US-CERT Vulnerability Note : VU#602457
  3. Secunia Advisory : SA19929
  4. SecurityFocus : 17780
  5. SecuriTeam : 5MP0520IKA
  6. SecuriTeam : 5NP0620IKC
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載