【活用ガイド】

JVNDB-2006-000072

Cisco IOS の AAA コマンド認可機能における任意のコマンドを実行される脆弱性

概要

------------
本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
------------

AAA (authentication, authorization, and accounting) は、ネットワーク利用に対する、認証、認可、および課金管理 (アクセス管理) を行うための仕組みです。Cisco IOS では、AAA を利用して認証されたユーザの特権レベルを判別し、レベル毎に特定のコマンドに対して認可を行うように設定することが可能です。

Cisco IOS に実装されている AAA コマンド認可機能には、Tcl シェルモード (tclsh) により実行されたコマンドに対して認可チェックが適切に実行されない問題が存在します。

Tcl シェルモードがサポートされており AAA コマンド認可機能を利用する IOS デバイスでは、ローカルの攻撃者に悪用された場合、高い権限で任意のコマンドを実行される可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.6 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


シスコシステムズ
  • Cisco IOS 12.0 
  • Cisco IOS 12.1 
  • Cisco IOS 12.2 
  • Cisco IOS 12.3 
  • Cisco IOS 12.4 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

シスコシステムズ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2006-0486
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2006-0486
  2. SecurityFocus : 16383
  3. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2006-0337
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載