【活用ガイド】

JVNDB-2005-000875

UnZip のコマンドライン引数のチェック不備によるバッファオーバーフローの脆弱性

概要

Info-ZIP が提供する UnZip には、UnZip コマンドライン引数のチェックに不備が存在するため、過度に長いファイル名がコマンドラインで指定された場合、バッファオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 3.7 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Info-ZIP
  • UnZip 5.51 およびそれ以前
サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 4.0 
  • Asianux Server 4.0 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 4.0 

想定される影響

第三者が細工したプログラムを実行してしまうことで、任意のコードを実行される可能性があります。

なお、setuid されたプログラム上の問題ではないため、本脆弱性を権限昇格に悪用することはできません。unzip に長い引数を渡すプログラムを実行させることで悪用されることが想定されます。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています (UnZip 5.52 で修正済み)。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Info-ZIP サイバートラスト株式会社 レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. バッファエラー(CWE-119) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-4667
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-4667
  2. Secunia Advisory : SA25098
  3. SecurityFocus : 15968
  4. OPEN SOURCE VULNERABILITY DATABASE (OSVDB) : 22400
更新履歴

  • [2007年05月24日]
      掲載