【活用ガイド】

JVNDB-2005-000871

Apache Tomcat の非推奨 HTTP/1.1 コネクタにおける JSP ソースコード漏えいの脆弱性

概要

Apache Tomcat の非推奨 HTTP/1.1 コネクタには、server.xml において allowLinking=”true” でシンボリックリンクを有効に設定している場合、Null 文字を含むリクエストを受け入れてしまうため、JSP ファイルのソースコードを開示してしまう問題があります。

Apache Software Foundation の情報によると、Tomcat 4.1.x がデフォルトでサポートしている Coyote HTTP/1.1 コネクタについては、この問題の影響を受けないことが報告されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.8 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Apache Software Foundation
  • Apache Tomcat 4.1.15 およびそれ以降のバージョン 4.1.x

想定される影響

第三者により JSP ファイルのソースコードから重要な情報を取得され、さらなる攻撃に悪用される可能性があります。
対策

2007年5月22日現在、Apache Software Foundation の情報では、本脆弱性を解消するバージョン 4.1.x をリリースする予定はないとしています。

server.xml において、シンボリックリンクを無効 (allowLinking=”false”) に設定することで、本脆弱性を回避可能です。
ベンダ情報

Apache Software Foundation
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-4836
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-4836
  2. SecurityFocus : 28483
更新履歴

  • [2007年05月22日]
      掲載