【活用ガイド】

JVNDB-2005-000825

EMC Legato NetWorker の portmapper にリモートからの要求を実行する脆弱性

概要

EMC Legato NetWorker の portmapper の実装 lgtomapper には、遠隔のホストから pmap_set() や pmap_unset() を実行できる脆弱性が存在します。

portmapper は通常 111番ポートで待ちうけており、RPC プロシージャ番号と TCP や UDP のポート番号との変換機能を提供します。また、RPC プロシージャ番号と TCP や UDP のポート番号との関連付けの登録や解除には pmap_set() や pmap_unset() という関数が使われます。通常、pmap_set() や pmap_unset() の呼び出しは localhost からのみ可能となっています。

これに対して EMC Legato NetWorker の lgtomapper は 7938 番ポートで待ち受けており、通常の portmapper 実装と同様、RPC プロシージャ番号と TCP や UDP のポート番号との変換機能を提供します。

しかし、遠隔のホストから pmap_set() や pmap_unset() を呼び出すことが可能となっています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


DELL EMC (旧 EMC Corporation)
  • Legato NetWorker

想定される影響

遠隔の第三者に既存の RPC サービスの登録を解除されることで DoS 攻撃 をうける可能性があります。また、遠隔の第三者に新しい RPC サービスを登録されることで、プログラム間の通信を傍受をされる可能性があります。
対策

ベンダ情報

DELL EMC (旧 EMC Corporation)
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-0359
参考情報

  1. JVN : JVNVU#801089
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-0359
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#801089
  4. Secunia Advisory : SA16464 
  5. SecurityFocus : 14582
  6. ISS X-Force Database : 21893
  7. SecurityTracker : 1014713
更新履歴

  • [2008年11月21日]
      掲載

公表日2005/08/18
登録日2008/11/21
最終更新日2008/11/21