【活用ガイド】

JVNDB-2005-000730

Microsoft Internet Explorer における任意のコードを実行される複数の脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Microsoft Internet Explorer には、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。

1) ファイルのダウンロードダイアログボックスを表示する方法と Web ページでユーザーの入力を受け付ける方法に問題が存在します。(CVE-2005-2829)

そのため、ダウンロードダイアログボックス上に、入力を受け付ける Web ページが表示されるよう巧妙に作成された Web サイトにおいて、[実行R] のショートカットキーの入力やダブルクリックの操作が誘導された場合、意図せずファイルをダウンロードし、実行してしまう可能性があります。

結果として、リモートの攻撃者の Web サイト上で特定の操作を誘導された場合、標的ユーザの権限で任意のコードが実行される可能性があります。

2) 基本認証を要求する認証プロキシサーバを HTTPS 通信のプロキシとして設定している状況下において、プロキシサーバへ送信される Web アドレスが平文で送信されてしまう問題が存在します。(CVE-2005-2830)

リモートの攻撃者にプロキシサーバとの通信が盗聴された場合、Web アドレスに含まれる重要な情報が取得されてしまう可能性があります。

3) 特定の COM オブジェクトを ActiveX コントロールとしてインスタンス化する際にメモリが破壊される問題が存在します。(CVE-2005-2831)

リモートの攻撃者により悪用された場合、標的ユーザの権限で任意のコードが実行される可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.1 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows Server 2003
  • Microsoft Windows XP sp3 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS05-054
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS05-054
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-2829
参考情報

  1. JVN : JVNTA05-347A
  2. JVN Status Tracking Notes : TRTA05-347A
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-2829
  4. US-CERT Cyber Security Alerts : SA05-347A.
  5. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA05-347A
  6. Secunia Advisory : SA15368
  7. SecurityFocus : 15827
  8. SecurityFocus : 15825
  9. SecurityFocus : 15823
  10. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2005-2867
  11. Secunia Research : 2005-21
  12. Secunia Research : 2005-7
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載