【活用ガイド】

JVNDB-2005-000703

Linux Kernel の フローラベルの処理におけるメモリ領域を破壊される脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Linux Kernel には以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。

・64 bit 用 Kernel では、32 bit 互換 の routing_ioctl() 関数において、sockfd_put() 関数で Null ポインタデリファレンスが発生する問題 (CVE-2005-3044)

・x86-64 用 Kernel では、32 bit 互換の tiocgdev() 関数において、fput() 関数に関連する処理が不適切である問題 (CVE-2005-3044)

・ip6_flowlabel.c において、IPv6 の基本ヘッダに含まれる識別子のひとつであるフローラベルの処理に不備が存在し、不正なソケットオプションが指定された場合に不適切なメモリ領域が解放され、メモリ領域が破壊される問題 (CVE-2005-3806)

ローカルの攻撃者に悪用された場合、Linux Kernel をクラッシュさせられ、システムがサービス不能状態に陥る可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.6 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-3806
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-3806
  2. SecurityFocus : 14902
  3. SecurityFocus : 15729
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載