【活用ガイド】

JVNDB-2005-000594

Microsoft Windows Shell における不正な .lnk ファイルのプロパティ表示によるバッファオーバーフローの脆弱性

概要

------------
本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
------------

Microsoft Windows 2000 SP4 以前、Windows XP SP2 以前、Windows Server 2003 SP1 以前には、ショートカットファイル (.lnk) に関して、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。

1) .lnk ファイルのプロパティを表示する際に、特定のプロパティに関して処理が不適切である問題が存在します。(CAN-2005-2118)

リモートの攻撃者により意図的に作成された .lnk ファイルのプロパティを表示する操作が誘導された場合、標的ユーザの権限で任意のコードが実行される可能性があります。

2) 特定のプロパティが指定された .lnk ファイルを開く際に、プロパティに関する処理が不適切である問題が存在します。(CAN-2005-2122)

リモートの攻撃者により意図的に作成された .lnk ファイルを開く操作が誘導された場合、標的ユーザの権限で任意のコードが実行される可能性があります。

尚、CAN-2005-2118 の問題については Windows 2000 および Windows XP SP1 以外には影響がないことが Microsoft より報告されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.1 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows 2000
  • Microsoft Windows Server 2003
  • Microsoft Windows XP sp3 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS05-049
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS05-049
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-2118
参考情報

  1. JVN : JVNTA05-284A
  2. JVN Status Tracking Notes : TRTA05-284A
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-2118
  4. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA05-284A
  5. Secunia Advisory : SA17168
  6. SecurityFocus : 15070
  7. SecurityFocus : 15069
  8. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2005-2046
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載