【活用ガイド】

JVNDB-2005-000568

BEA 製品におけるクライアントと WebLogic サーバの通信に SSL が使用されない脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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BEA WebLogic Server 6.1 SP7 以前、7.0 SP6 以前、8.1 SP4 以前には、以下の複数のセキュリティ問題が存在します。

1) 特定の状況下において、クライアントと WebLogic サーバの通信に SSL 通信が使用されない問題が存在します。(BEA05-86.00)

リモートの攻撃者に悪用された場合、パスワードを含む重要なデータが盗聴される可能性があります。

2) WebLogic サーバの起動時に使用されるパスワードが、Windows レジストリに平文で格納される問題が存在します。 (BEA05-99.00)

Windows レジストリを閲覧可能なローカルの攻撃者に悪用された場合、パスワードが取得されてしまう可能性があります。

3) IIOP プロトコルを使用している場合、特定の Subjects にパスワードが開示されてしまう問題が存在します。(BEA05-100.00)

WebLogic サーバに接続可能なローカルの攻撃者に悪用された場合、クライアントあるいはログファイルからパスワードが取得される可能性があります。

4) HTTP リクエストの取り扱いに不備が存在するため、HTTP リクエストをファイアウォールや Web プロキシサーバにより中継している場合、HTTP Request Smuggling 攻撃が可能となる問題が存在します。

リモートの攻撃者に悪用された場合、Web キャッシュ汚染、悪意あるリクエストに対するファイアウォールのフィルタリングの無効化、セッションハイジャックによりクライアントの認証情報が取得されるなどの影響を受ける可能性があります。(BEA06-105.01, CVE-2005-2092)
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


BEAシステムズ
  • BEA WebLogic Server u8.1 SP4 およびそれ以前
  • BEA WebLogic Server 7.0 SP6 およびそれ以前
  • BEA WebLogic Server 6.1 SP7 およびそれ以前

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

BEAシステムズ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-4705
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-4705
  2. SecurityFocus : 17163
  3. SecurityFocus : 15052
  4. SecurityTracker : 1014366
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載