JVNDB-2005-000444
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KDE の Kopete Gadu-Gadu における整数オーバーフローの脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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KDE には、AIM、MSN、Gadu-Gadu などの各種のプロトコルに対応するインスタントメッセンジャーである Kopete が同梱されており、Gadu-Gadu プロトコルを実装したライブラリである libgadu が Kopete において利用されています。
KDE 3.2.3 - 3.4.1 に同梱されている Kopete の libgadu.c には、Gadu-Gadu メッセージを処理する際に複数の箇所で入力の妥当性が適切にチェックされないため、整数オーバーフローが発生する問題が存在します。
この問題を利用するリモートの攻撃者は、意図的に作成した Gadu-Gadu メッセージを送りつけることにより、Kopete をサービス不能状態に陥らせる、あるいは Kopete を実行するユーザの権限で任意のコードを実行する可能性があります。
尚、Gadu-Gadu サーバにユーザ登録しサインインしていない場合は、悪意ある Gadu-Gadu メッセージを受信することはありません。
また、KDE 3.2.2 以前のリリースでは、この問題の影響を受けないこと、Gadu-Gadu プロトコルをサポートしている Gaim 1.4.0 以前がこの問題の影響を受けることが報告されています。
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): 部分的
- 完全性への影響(I): 部分的
- 可用性への影響(A): 部分的
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レッドハット
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (ws)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (ws)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (ws)
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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レッドハット
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- 数値処理の問題(CWE-189) [NVD評価]
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- CVE-2005-1852
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- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-1852
- Secunia Advisory : SA16265
- Secunia Advisory : SA16140
- Secunia Advisory : SA16155
- FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2005-1261
- FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2005-1162
- FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2005-1161
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