【活用ガイド】

JVNDB-2005-000349

BEA WebLogic Server のログインフォームなどにおける複数のクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

BEA WebLogic Server の WebLogic Server console には、以下の複数のセキュリティ上の脆弱性が存在します。

・ログインページの j_username および j_password パラメータの入力に対するサニタイズ処理に不備があるため、悪意あるスクリプトの挿入が可能となる脆弱性

・エラーページで出力されるパラメータに対するサニタイズ処理に不備があるため、悪意あるスクリプトの挿入が可能となる脆弱性

尚、発見者は、WebLogic Server console がセッション管理に用いる Cookie 値 (ADMINCONSOLESESSION) を攻撃者が奪取し、セッションをハイジャックするためには、管理者が WebLogic Server console とセッションを確立している間に悪意あるスクリプトを実行させる必要があることを報告しています。

※注意: 本脆弱性は BEA システムズが提供するセキュリティ勧告(BEA05-80.02)によって修正された問題です。ベンダでは BEA05-80.02 が破棄された代わりに、新たに BEA07-80.03 が公開されています。詳細は BEA07-80.03 を参照ください。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


BEAシステムズ
  • BEA WebLogic Express 6.1 SP7 およびそれ以前
  • BEA WebLogic Express 7.0 SP6 およびそれ以前
  • BEA WebLogic Express 8.1 SP4 およびそれ以前
  • BEA WebLogic Express 9.0
  • BEA WebLogic Server 6.1 SP7 およびそれ以前
  • BEA WebLogic Server 7.0 SP6 およびそれ以前
  • BEA WebLogic Server 8.1 SP4 およびそれ以前
  • BEA WebLogic Server 9.0

想定される影響

これらの問題を利用するリモートの攻撃者は、Web ページや電子メールを介して、管理者に悪意あるスクリプトを挿入したハイパーリンクをクリックさせるよう誘導することにより、管理者の Cookie を奪取してセッションをハイジャックする、あるいはユーザ ID およびパスワードなどの重要な情報を奪取する可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

BEAシステムズ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-1747
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-1747
  2. Secunia Advisory : SA15486
  3. SecurityFocus : 14657
  4. SecurityFocus : 13794
  5. SecurityFocus : 13793
  6. SecurityFocus : 13717
  7. FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2005-0607
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載
    [2007年05月31日]
      影響を受けるシステムを更新しました。
      ベンダ情報: BEAシステムズの情報を更新しました。
    [2007年06月04日]
      概要を更新しました。
      影響を受けるシステムを更新しました。
      ベンダ情報: BEAシステムズの情報を更新しました。