JVNDB-2005-000327
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Linux Kernel の raw.c におけるカーネル権限で任意のコードを実行される脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Linux Kernel 2.6 には、光学ディスクデバイスや Raw デバイスをサポートするためのドライバが実装されています。
Linux Kernel 2.6.11.9 以前には、光学ディスクデバイスドライバ (pktcdvd) および Raw デバイスドライバの ioctl ハンドラ (pkt_ioctl() 関数、raw_ioctl() 関数) において、適切な検証がされずに ioctl_by_bdev() 関数に値が引き渡されているため、ユーザアドレス空間からカーネルアドレス空間に不正にアクセスが可能となる問題が存在します。
これらのデバイスにアクセス可能なローカルの攻撃者は、意図的な値をデバイスに渡すプログラムを実行することにより、カーネルメモリへの書き込みを実行し、結果としてカーネル権限で任意のコードを実行する可能性があります。
尚、s390 アーキテクチャは pktcdvd の問題の影響を受けないことが発見者より報告されています。
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
- 攻撃元区分: ローカル
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): 全面的
- 完全性への影響(I): 全面的
- 可用性への影響(A): 全面的
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レッドハット
- Red Hat Enterprise Linux 4 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (ws)
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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レッドハット
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- その他(CWE-Other) [NVD評価]
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- CVE-2005-1264
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- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-1264
- Secunia Advisory : SA15392
- SecurityFocus : 13651
- SecurityTracker : 1013980
- FrSIRT Advisories : FrSIRT/ADV-2005-0557
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