【活用ガイド】

JVNDB-2005-000209

PHP の php_handle_iff 関数におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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PHP で定義される getimagesize() 関数は様々な形式の画像サイズを取得するための関数で、一般的に画像ファイルを処理する Web アプリケーションで実装されています。Getimagesize() 関数では、画像ファイルの処理において php_handle_iff() 関数および php_handle_jpeg() 関数を呼び出しています。

PHP 4.3.10 以前/5.0.3 以前には、これらの関数に以下の複数のセキュリティ問題が存在します。

・php_handle_iff() 関数において "size" にマイナスの値がセットされている場合のチェックが適切に行われないため、無限ループに陥り、CPU 資源が大量に消費される問題 (CAN-2005-0524)

・php_handle_jpeg() 関数において JPEG ファイルのファイル長フィールドにマイナスの値がセットされている場合のチェックが適切に行われないため、無限ループに陥り、CPU 資源が大量に消費される問題 (CAN-2005-0525)

これらの問題を利用するリモートの攻撃者は、意図的に作成した画像ファイルを取り扱わせることにより、 CPU 資源を大量に消費させ、結果として標的システムをサービス不能状態に陥らせる可能性があります。

尚、PHP 4.3.11/5.0.4 では上記の問題以外に、複数のセキュリティ問題、及びバグが修正されており、PHP 4.3.11/5.0.4 にアップデートすることが PHP Group より強く推奨されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


The PHP Group
  • PHP 4.3.10 およびそれ以前
  • PHP 5.0.3 およびそれ以前
オラクル
  • Oracle Application Server 10.1.2.0.2 およびそれ以前
  • Oracle Application Server 10.1.2.1.0
ターボリナックス
  • Turbolinux Server 7  
  • Turbolinux Server 8  
  • Turbolinux Server 10  
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

The PHP Group オラクル ターボリナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-0524
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-0524
  2. Secunia Advisory : SA14792
  3. SecurityFocus : 12962
  4. SecurityFocus : 12963
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載