【活用ガイド】

JVNDB-2005-000132

Red Hat Linux の 4GB/4GB スプリットにおける特権を取得される脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Red Hat Enterprise Linux 4 では、プロセス毎に 4GB のユーザースペース及び 4GB カーネルスペースを提供する 4GB/4GB スプリットを実装する hugemem カーネルを利用することが可能です。

Red Hat Enterprise Linux 4 が実装する 4GB/4GB スプリットには、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。

・copy_to_user() 関数など、名前の先頭に __ を持たない関数に対するアクセスチェックが不適切であるために、ローカルの攻撃者がカーネルクラッシュを引き起こす可能性のある問題 (CAN-2005-0090)

・特定のシステムコールを利用してカーネルメモリの任意のアドレスを読み書きできるため、ローカルの攻撃者に権限を奪取される問題 (CAN-2005-0091)

・特定の例外処理における不備のため、ローカルの攻撃者がカーネルクラッシュを引き起こす可能性のある問題 (CAN-2005-0092)

hugemem カーネルでシステムを稼動している場合、これらの問題を利用するローカルの攻撃者により、結果的にシステムがサービス不能状態に陥る、あるいは権限を奪取される可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-0091
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-0091
  2. SecurityFocus : 12599
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載