JVNDB-2005-000131
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Red Hat Linux の 4GB/4GB スプリットにおける不適切なアクセスチェックによるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Red Hat Enterprise Linux 4 では、プロセス毎に 4GB のユーザースペース及び 4GB カーネルスペースを提供する 4GB/4GB スプリットを実装する hugemem カーネルを利用することが可能です。
Red Hat Enterprise Linux 4 が実装する 4GB/4GB スプリットには、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。
・copy_to_user() 関数など、名前の先頭に __ を持たない関数に対するアクセスチェックが不適切であるために、ローカルの攻撃者がカーネルクラッシュを引き起こす可能性のある問題 (CAN-2005-0090)
・特定のシステムコールを利用してカーネルメモリの任意のアドレスを読み書きできるため、ローカルの攻撃者に権限を奪取される問題 (CAN-2005-0091)
・特定の例外処理における不備のため、ローカルの攻撃者がカーネルクラッシュを引き起こす可能性のある問題 (CAN-2005-0092)
hugemem カーネルでシステムを稼動している場合、これらの問題を利用するローカルの攻撃者により、結果的にシステムがサービス不能状態に陥る、あるいは権限を奪取される可能性があります。
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 2.1 (注意) [NVD値]
- 攻撃元区分: ローカル
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): なし
- 完全性への影響(I): なし
- 可用性への影響(A): 部分的
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レッドハット
- Red Hat Enterprise Linux 4 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (ws)
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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レッドハット
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- その他(CWE-Other) [NVD評価]
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- CVE-2005-0090
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- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-0090
- SecurityFocus : 12599
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