【活用ガイド】

JVNDB-2005-000129

Gaim の HTML コードを解釈する関数におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Gaim は、AOL Instant Messenger (AIM) や ICQ など各種メッセンジャーと互換性を持ち、IRC クライアントとしても動作する IM (Instant Messenger) クライアントです。AOL や ICQ におけるクライアントとサーバ間の通信では、基本的な通信単位である SNAC パケットが利用されています。

Gaim 1.1.2 以前には、特定のパケットおよび HTML コードを受け取ることで Gaim がサービス不能状態に陥る以下複数の問題が存在します。

・AIM や ICQ ユーザから送信された特定の無効な SNAC パケットを解釈すると Gaim が無限ループに陥りフリーズする問題 (CAN-2005-0472)

・HTML コードを解釈する関数において不正なメモリアクセスが発生し、Gaim がクラッシュする問題 (CAN-2005-0473)

これらの問題を利用するリモートの攻撃者は、意図的に作成した SNAC パケットや HTML コードを送りつけて Gaim に解釈させることにより、結果として Gaim をサービス不能状態に陥らせることが可能です。

尚、Red Hat Enterprise Linux 2.1 同梱の Gaim については CAN-2005-0472 の問題のみ影響を受けることが Red Hat より報告されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (as) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (es) 
  • Red Hat Enterprise Linux 2.1 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 3 (ws) 
  • Red Hat Enterprise Linux 4 (ws) 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2005-0473
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-0473
  2. Secunia Advisory : SA14322
  3. SecurityFocus : 12589
  4. ISS X-Force Database : 19381
  5. ISS X-Force Database : 19380
  6. SecurityTracker : 1013235
  7. SecurityTracker : 1013234
  8. K-OTik Security Advisory : KOTIK/ADV-2005-0181
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載