JVNDB-2005-000047
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Ethereal の COPS プロトコルの解析部におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Ethereal 0.8.10 - 0.10.8 には、プロトコルの解析部に以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。
・COPS (Common Open Policy Service) プロトコルの解析部に不備が存在するため、無限ループに陥る問題 (0.10.6 - 0.10.8) (CAN-2005-0006)
・DLSw (Data-Link Switching) プロトコル解析部に不備が存在するため、アサーションによる中断が発生する可能性があり、Ethereal がクラッシュする問題 (0.10.6 - 0.10.8) (CAN-2005-0007)
・DNP (Distributed Network Protocol) プロトコル解析部に不備が存在するため、メモリ破壊が発生する問題 (0.10.5 - 0.10.8) (CAN-2005-0008)
・Gnutella プロトコル解析部に不備が存在するため、アサーションによる中断が発生する可能性があり、Ethereal がクラッシュする問題 (0.10.6 - 0.10.8) (CAN-2005-0009)
・MMSE (MMS Message Encapsulation) プロトコルの解釈部に不備が存在するため、静的メモリが解放されてしまう問題 (0.10.4 - 0.10.8) (CAN-2005-0010)
・X11 プロトコルの解釈部に不備が存在するため、ストリングバッファオーバーフローが発生する問題 (0.8.10 - 0.10.8) (CAN-2005-0084)
これらの問題を利用するリモートの攻撃者は、以下のような手法によって、Ethereal をクラッシュさせ、サービス不能状態に陥らせる、さらには Ethereal の実行権限 (通常 root 権限) で任意のコードを実行する可能性があります。
・意図的に作成したパケットを標的システムが監視しているネットワークに送り付ける
・意図的に作成したパケットトレースファイルを読み取らせる
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CVSS v2 による深刻度 基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): なし
- 完全性への影響(I): なし
- 可用性への影響(A): 部分的
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サイバートラスト株式会社
レッドハット
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (as)
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (es)
- Red Hat Enterprise Linux 2.1 (ws)
- Red Hat Enterprise Linux 3 (ws)
- Red Hat Enterprise Linux 4 (ws)
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本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
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ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
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サイバートラスト株式会社
- MIRACLE LINUX アップデート情報 : ethereal (2007/02/23 現在 リンク切れ)
レッドハット
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- その他(CWE-Other) [NVD評価]
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- CVE-2005-0006
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- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2005-0006
- Secunia Advisory : SA13946
- SecurityFocus : 12326
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