【活用ガイド】

JVNDB-2004-000525

Microsoft の MSWRD632.WPC における任意のコードを実行される脆弱性

概要

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本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。
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Word for Windows 6.0 コンバータは、Word 6.0 形式の文書ファイル (.wri、.rtf、.doc など) を WordPad ファイル形式に変換するためのプログラムです。

Microsoft Windows に同梱されている Word for Windows 6.0 コンバータには、テーブル変換およびフォント変換の処理において、特定のデータ長のチェックが不適切であるため、バッファオーバーフローが発生する問題が存在します。

この問題を利用するリモートの攻撃者は、悪意ある Web サイトや電子メールを介して、意図的に作成した Word for Windows 6.0 の文書ファイルを WordPad で開くように標的ユーザを誘導することにより、標的ユーザの権限で任意のコードを実行することが可能です。

尚、Windows XP SP2 および Windows Server 2003 では、問題のあるコンポーネントが有効になっていないため、既定ではこの問題の影響を受けません。

また、サポートされるバージョンの Microsoft Word がインストールされている場合、.rtf ファイルおよび .doc ファイルは WordPad では開かれずに Microsoft Word で開かれます。Microsoft Word は、この問題の影響を受けません。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 10.0 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows 2000
  • Microsoft Windows NT 4.0 (server) 
  • Microsoft Windows NT 4.0 (terminal_srv) 
  • Microsoft Windows Server 2003
  • Microsoft Windows XP sp3 

想定される影響

本脆弱性に伴う影響については、「概要」をご参照ください。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS04-041
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS04-041
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2004-0571
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2004-0571
  2. Secunia Advisory : SA13462
  3. SecurityFocus : 11929
  4. SecurityFocus : 11927
更新履歴

  • [2007年04月01日]
      掲載